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Bancor(バンコール)



Bancor(バンコール)

バンコール(Bancor)ロゴ バンコール・プロトコル(Bancor Protocol)は、ETHを用いたICOで、開始3時間で167億円相当のETHを調達して、話題になりました。バンコール(bancor)は、1940年代始めに経済学者のケインズとシューマッハが草案した超国家的な通貨を元にアイディア化されています。 Bancorの目的は「トークンエコノミーの流動性リスクを解決する」ことです。流動性リスクは、「欲求の二重の一致」が起こる可能性が低いことを指します。例えば、Aさんはリンゴを売りブドウを買いたいと思っています。それが成立するためには、ブドウを売りリンゴを買いたいBさんが存在しなくてはなりません。直感的に取引が成立する可能性が低いことが想像できるでしょうか。

Bancor(バンコール)概要

HP https://bancor.network/
ウォレット(公式) https://freewallet.org/currency/bnt
ティッカー(通貨単位) BNT
取引承認システム
インセンティブ 鋳造
発行枚数 ━枚
取り扱い取引所 Binance(バイナンス) Bittrex(ビットレックス) その他

■目次 1.Bancor(バンコール)特徴 2.価格決定メカニズム 3.BNT(Bancor Network Token)の必要性 4.Bancor(バンコール)将来性

1.Bancor(バンコール)特徴

現在の仮想通貨市場では、何百、何千種類の通貨(トークン)が乱立して存在します。そして、それぞれのトークンは独立に存在しているのではなく売買などを通じて相互に関連して経済圏を生み出しています。そのことをトークンエコノミーと表現します。 メジャーな通貨であれば、流動性は高く、売買も滞りなく行われます。ところが、マイナーな通貨の場合「買いたくても売り手が見つからない、売りたくても買い手がみつからない」というシナリオが考えられます。Bancorはマイナー通貨であっても十分な流動性を得るためにはどうすればいいかを突き詰めて考えた結果、一つの結論に至りました。 それは、あるトークンの発行主体が常にETHあるいはERC20とトークンを兌換(だかん)できるようにするというものです。例えば、金本位制の時代は、金と貨幣が兌換可能であったために、貨幣の価値を保つことができました。また、日本銀行等では日本円を他のフィアット(USD等)と兌換できるように一定数の外貨準備高を用意してあります。 それと同じ考えで、トークンも発行主体が兌換を約束することで、どのようなトークンでも流動性リスクを最小限にすることができます。ちなみに、バンコール・プロトコル上で新規発行されたトークンのことをスマートトークンといい、準備金として用意されたETHやERC20トークンのことを準備金(Reserve Token)と呼びます。スマートトークン毎に準備金率は異なり、一意に決められています。

2.価格決定メカニズム

従来の取引方法では、売買が成立するためには、買い手と売り手の要求が相互一致して始めて行われました。そして、それによって価格も形成されています。一方、バンコール・プロトコルの価格決定メカニズムは、より流動的です。トークン価格は次の数式により決定されます。 トークン価格 =準備金/(トークン発行量 × 準備金率) この中で「準備金率(Weight)」は定数であり、その他の変数によりトークン価格が動的に調整されます。おさらいしておくと、準備金(Reserve Token)は、ETHかERC20トークンです。また、数式の中のトークンとは、バンコール・プロトコルで発行されたスマートトークンを指します。 具体例を用いながらさらに詳細へと進みます。私が新規にGOLILAトークンを発行するとしましょう。準備金率は、10%です。GOLILAトークンを発行するために15万ETHを調達額とします。レートは、1GOLILA = 1ETHと設定します。要するに、ICOで15万ETHが集まると同時に、15万GOLILAが発行されます。 GOLILAのICOは無事15万ETHを調達することができたとします。その場合、準備金率は10%ですので、15万ETH * 0.1 = 1.5万ETHを準備金として用意しておく必要があります。この時点では1GOLILA = 1ETHのままです。 GOLILAトークン価格 =15,000/(150,000 × 0.1) = 1.0 そして次に、150ETHでGOLILAトークンを購入したい人が現れたとします。このような場合、次の数式を用います。 T = S((1 + E/C)^W – 1) T = 獲得できるGOLILAトークンの量 S = スマートトークンの総発行量 C = 保有するETH・ERC20トークンの量(準備金) E = 使われるETH・ERC20トークンの量 W= 準備金率 GOLILAトークンの場合に置き換えてみましょう。   T = 150000((1 + 150/15000)^0.1 – 1) = 149.329… S = 150,000 C = 15,000 E = 150 W= 0.1 計算の結果、150ETHの投資に対して、約149.329GOLILAしか得ることができませんでした。レートは1ETH = 1GOLILAであったはずですが、なぜこのような差が生じてしまったのでしょうか。それは、GOLILAトークンを買うことで、支払ったETHの量が準備金に追加されるからです。そして、その分増えた準備金がGOLILAトークンの総発行量の20%になるように、価格と総発行量が調整され増加するのです。要するに、GOLILAトークンを買うことで、GOLILAトークンを新規発行することになります。対してGOLILAトークンを売ることは、GOLILAトークンをバーン(Burn)することと同義です。 このように、バンコール・プロトコルを用いれば、スマートトークンの発行元と取引することになります。また、スマートトークンの価格は前述した数式により自動調整されますので、取引所が必要なくなります。ただ1点注意が必要なことは、例えばGOLILAトークンが取引所に上場した時に、需要と供給によって付けられる価格とバンコール・プロトコル上の価格は違うメカニズムによって、算出されますので、価格差が生じる可能性はあります。ただ、アービトラージによって、レートは自ずと均衡していくことが考えられるため、特に心配する必要はないでしょう。

3.BNT(Bancor Network Token)の必要性

BNTは、バンコールのプロジェクトによって公式に発行されたバンコール・プロトコル準拠の初めてのスマートトークンです。バンコールはBNTによってICOを行いました。BNTの準備金率は10%ですので、常にバンコールには、BNT時価総額の10%分、ETHが保有されていることになります。 ただ、バンコール・プロトコルを利用して、スマートトークンを発行するために、BNTは必ずしも必要ではありません。BNT自身もETHを準備金としているので、他のトークンでも同様にETHかERC20トークンを準備金とすれば良い話です。そのため、BNTの必要性を疑問視する声も多々聞かれます。 余談ですが、バンコールがBNTでICOをする際によく誤解されたことは、BNTに大量の売りが入った場合、準備金であるETHが枯渇してしまうのではないかということです。しかし、数式によって時価総額に準備金率をかけた準備金が常に保持されるので、枯渇することはほぼ100%ありません。例え、売り圧力が買い圧力を上回った場合もBNTの価格が減少するに止まります。

4.バンコール(Bancor)将来性

バンコールのプロジェクトは、イスラエルに本拠地を持つBprotocol Foundationが先導して、LocalCoin Ltd.の主要メンバーを中心として開発を続けています。彼らの狙いは、トークンエコノミー間のハブとしてバンコールを機能させることで、バンコール・ネットワークを形成することです。それでは、ユーザーがバンコール・プロトコルを利用するメリットは何でしょうか。流動性リスクを軽減すること以外に考えられるものを3つ紹介します。

1.スプレッドがない

バンコール・プロトコルでは、売値と買値の価格差すなわちスプレットがありません。これによって、ユーザーは最小限のコストで取引をすることができます。

2.カウンターパーティーリスクがない

バンコール・プロトコルの売買は、取引所を介さないので、カウンターパーティーリスクが存在しません。

3.下位互換性がある

既に存在しているERC20トークンを「コードの変更」や「手数料」なしで、バンコール・ネットワークに統合することができます。 これらのメリットは非常に魅力的で、バンコール・プロトコルを利用する十分なインセンティブになると考えられます。 Bancor(バンコール)のICO情報はこちら ICO:Bancor-Network(バンコールネットワーク)
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