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Aeternity(エターニティ)



Aeternity(エターニティ)

2014年にイーサリアム(Ethereum)が誕生して以来、分散型でトラストレスなアプリケーションがイーサリアム・ブロックチェーン上に数多く実装されてきました。Aeternityもそのうちの一つです。ICOでは、約27億円の資金を調達しました。 Aeternityは独自のブロックチェーンを持っている点が他のERC20トークンとの違いですね。ロードマップをみると、メインネットがローンチされるのは、2018 Q2です。ICO直後に急騰しましたが、その後価格は低迷していました。それが、2017年の11頃からジワジワと上がっています。 Aeternityは、現在のスマートコントラクトを実行するプラットフォームにおけるスケーラビリティの欠如や現実世界データへのアクセスが高コストであることに問題意識を抱えています。Aeternityは、それらの課題を解決することを目指しています。

Aeternity(エターニティ)概要

HP https://www.aeternity.com/
ティッカー(通貨単位)AE
取引承認システムPoWとPoSの混合型
発行枚数273,685,830 AE
取り扱い取引所 バイナンス(Binance) リクイ(Liqui) その他

■目次

Aeternity(エターニティ) を支える仕組み

①AEトークン

Aeternityのブロックチェーン上の支払いはAEトークンを使用します。AEは、イーサリアム上でホストされたスマートコントラクトに従って配られ、マイニングでも新規発行されます。各アカウントには、アドレスとAEトークンの残高があります。アカウントがサービスを利用すると、わずかな手数料が支払われます。これらの費用は、スパム対策など、システムの健全性を保つために使われます。ほとんどのブロックチェーンにおいて使われる名前は、可読性がありません。一方、Aeternityは分散性と安全性を保ちつつ、ユーザフレンドリーな名前をつけることができます。これらの名前は、特定のアカウントやハッシュにマッピングされます。 Aternityのコンセンサスアルゴリズムは、PoW(Cukko Cycle)とPoSのハイブリッドです。Cukko Cycleは電力消費が少ない特徴があります。また、オンメモリで処理されるため、スマートフォンでマイニングすることも可能になります。PoSはガバナンスに用いられるということです。

②ステートチャネル(State Channel)

Aeternityを語る上で無くてはならない仕組みは、ステートチャネル(State Channel)です。 ステートチャネルとは、ブロックチェーン上に記録されるユーザ間の関係を指します。これによって、トラストレスに取引相手とプライベートな情報をメインチェーンからやりとりすることが可能になります。ユーザは予めAEトークンを送信して、スマートコントラクトを作成することができます。すべてのチャネルは互いに独立しているため、チャネルに関するすべてのトランザクションを並行処理でき、トランザクションのスループットが大幅に向上します。 Aeternityはスマートコントラクトを実現できるチューリング完全なバーチャルマシンの機能を持ちます。イーサリアムのスマートコントラクトとの違いは2つあります。1つ目の違いは、関連する当事者のみが特定のコントラクトについて知っていることです。2つ目の違いは、オープンステートチャネルを持つ当事者のみが、有効なコントラクトを生成することができることです。 注目すべきは、Aeternityのコントラクトは、自分自身のステートを一切所持しないことです。いかなるステートも、取引当事者によって所持され、実行時に入力として送信されます。一つ一つのコントラクトは、特定のインプットを与え、出力として新しいチャネルのステートを与える純粋な関数です。 すべてのコントラクトはステートレスであり、互いに独立して実行されますが、コントラクトのやり取りやステートフルさは、ハッシュロックと呼ばれる関数を呼び出すことによって達成することができます。ハッシュロックを利用すると、ステートチャネルを共有していないユーザでも、チャネル間にパスがある限り、お互いに送信することができます。例えば、アリスとボブにチャネルがあり、ボブとキャロルにチャネルがある場合、アリスとキャロルはボブを通じて、取引をすることができます。ハッシュロックを使用することで、チャネル間で多人数ゲームをすることも可能です。

③オラクル(Oracle)について

次はオラクル(Oracle)について解説します。 オラクルは、ブロックチェーン外の情報をブロックチェーンに知らせるための仕組みです。 Aeternityでは、AEトークン保有者がオラクルを起動させて、現実世界の情報をスマートコントラクトに利用することができます。これによって、プログラムに拡張性を持たせることができます。 オラクルを起動する時に、ユーザは一定量のAEトークンをブロックチェーン上にデポジットします。また、YES / NO で回答可能な質問を用意しておく必要があります。質問の結果がわかると、オラクルを起動させたユーザはその答えをシステムに送ります。その後、他のAEトークン保有者による承認の時間が与えられます。もし、答えが間違っている場合は、他のAEトークン保有者は同額のAEトークンをデポジットすることによって、オラクルの内容に異議を唱えることができます。 一定時間、オラクルに対して異議がない場合は、オラクルを起動したユーザにデポジットが返却され、オラクルはそのデータが真実だと判断します。しかし、異議が唱えられた場合、オラクルを検証するためにPoWのコンセンサス・アルゴリズムによる承認メカニズムが適用されます。

④Aeternity(エターニティ)のスケーラビリティ

Aeternityのスケーラビリティを高める仕組みを紹介します。 ・Sharding trees これまでに提示されているアーキテクチャのスケーラビリティは高いです。それぞれのユーザが興味のあるブロックチェーンのステートの一部だけ追い続けて、他人のデータを無視したとしても、ブロックチェーンを走らせることは可能です。新しいユーザが興味のあるサブステートについて確認するためには、少なくとも1つのステートのコピーが必要ですが、任意の数のノードにわたり、データを分散化することで、ノードのロード時間を少なくすることができます。 ・Light Clients ライトクライアントはブロック全体をダウンロードしません。まず最初に、ユーザはクライアントが望むフォークの履歴にハッシュを付与します。これは、「Weak subjectivity」と呼ばれる技法です。クライアントはハッシュが含まれるブロックのフォークだけをダウンロードすることを知っています。クライアントはブロックのヘッダーのみをダウンロードします。そのサイズはフルブロックよりもはるかに軽量です。ヘッダーは、前のブロックのハッシュとすべてのステートツリーのルートハッシュを含みます。 ・State channels and parallesm ステートチャネルには膨大なスループットがあり、ほとんどのトランザクションはブロックチェーン上で実行・記録されません(オフチェーン)。加えて、チャネルはオンチェーンの共有ステートに書き込みをしないため、ブロックチェーン上に記録されるすべてのトランザクションは並列で実行されます。ブロックチェーンの分散化はまだまだ実験段階なため、Aeternityは初期設計でこれらの技術を実装しないことを選択しましたが、将来的には実装していければ良いという見解を示しています。

⑤Aeternity(エターニティ)の応用例

Aeternityの応用例について説明します。 ・Aeternity Wallet

ウォレットは、Aternityとやりとりをするために使用されるソフトウェアです。ウォレットは、AEONの秘密鍵を管理して、トランザクションを作成・署名します。ウォレットを使うことで、チャネルにトランザクションを送信したり、チャネルネットワークにおいてアプリケーションを利用することも可能です。

・Toll API

今日、存在するAPIは誰でも呼び出すことが可能です。ペイメントチャネルは、新しい種類のAPIが利用できます。それは、ノードがAPIのコール、いやおそらく、すべてのHTTPリクエストに支払いができるものです。APIにアクセスするための支払いは、DDos攻撃を解決して、いつでも利用できる高品質のAPIを作成することを可能にします。これらによって、情報を所有する人が、個人的なデータを公開するようにするインセンティブを提供します。

・Cross-chain Atomic Swap クロスチェーンアトミックスワップは、ビットコインに対してトラストレスなAEトークンの取引を行うことができます。これらは、両方のブロックチェーンのトランザクションを同じ値でロックするハッシュロックを使用して実装します。 ・Event contracts イベントコントラクトは、オラクルの指示に従って、イベントが行われた時に支払い、イベントが行われなかった時には支払われない契約です。これは、いくつかの異なるアプリケーションで使用することができます。例えば、保険です。音楽ライブのチケット代が天気が悪くなると無駄になってしまう場合、イベントコントラクトを利用すると雨の日でも保険を受け取ることができるので、感情的にならなくて済みます。 ・Prediction markets 予測市場は、将来の出来事が起きるかどうかをベットさせることによって機能します。ベットの価格から将来の可能性を予測することができます。予測した出来事が発生したら、市場はオラクルを使用して決済されます。

⑥Aeternity(エターニティ)の実装に関して

Aeternityの実装に関する解説です。 バーチャルマシンは、スタックベースでありForthとBitcoiunのスクリプト言語に似ています。後者と比べてですが、よりリッチです。バーチャルマシンはGOTO文の代わりに関数(fFnction)をサポートしていて、それはセマンティクスを比較的簡単に分析することができます。さらに、Chalangと呼ばれるForthに似た高級言語が存在しており、バーチャルマシンのためにバイトコードにコンパイルされます。Chalangはマクロと変数名をサポートしていますが、スタックベースの実行モデルであることは変わりません。Aeternityでは、UI / UXも重要視しています。特に、WEB gatewayを通じた簡単なアクセスを提供することは、開発の焦点になるでしょう。

⑦Aeternity(エターニティ)の論点、将来的な方向性について

Aeternityに関する論点、将来的な方向性について説明します。

ハッシュロックを使用して、取引者だけではなく第三者のノードを開いた場合、少なくとも2倍のAEトークンが消費されます。さらに、第三者が取引相手であるかのように振る舞う必要があるため、第三者には報酬が支払われます。もし、取引相手同士が数多くやり取りするのであれば、両者間でチャネルを開いた方が良いでしょう。 このような仕組みにおいて、特定のリッチ・ユーザが他のユーザとの間でトラストレスにトランザクションを送信することによって収益を得る、チャネル・トポロジーが出現すると予想されます。ユーザはトランザクションを送るノードに対してトレストレスですので、単一障害点にならないことに注意しましょう。もし、ハッシュロックの秘密が明らかになる前に、中継ノードがオフラインになった場合、トランザクションは処理されません。トランザクションが処理されてから中継ノードがオフラインになっても、AEONトークンを要求できないだけです。 将来的な方向性は関数パラダイムと関連性のある高水準言語を試すことです。暗黙的なスタックを追跡することは、一般的にエラーを発生しやすくさせ、恐らく高水準の開発者向けの言語には適していません。プログラムはすでに純粋な関数(いくつかの環境変数をモジュールとする)であり、コントラクトの開発と正式な検証の両方を大幅に簡易化できます。これらが実現された場合、エラーが発生しにくく、開発者の裁量に依存しない開発を行うことができます。
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