国内の取引所ミスターエクスチェンジ(Mr.Exchange)です。
2017年9月15日、暗号資産取引所『Mr. Ripple(ミスターリップル)』がシステムを全面的に刷新して『ミスターエクスチェンジ(Mr. Exchange)』に生まれ変わりました。
運営会社名も「株式会社 CryptedVault」から「株式会社ミスターエクスチェンジ」に変わり、新しく川畑裕介氏が代表取締役に就任しました。
ミスターエクチェンジの最大の特徴は取扱い銘柄が多いことです。ビットコインを含めて12種類の通貨があります。
その中でも、ドージコイン(DOGE)、ステラ(Stellar)、ディセント(DECENT)は国内ではミスターエクスチェンジのみに上場されています。
他の銘柄のラインナップはコインチェックと似ていますね。
コインチェックとミスターエクスチェンジを比べた時に、アルトコインの売買手数料がコインチェックでは2%~3%であることに対して、ミスターエクスチェンジは、0.15%~0.30%です。
これは通貨の売買が販売所で行われるか取引板で行われるかの違いによって生まれます。
そのため、頻繁に取引をするようであれば、その手数料の差はとても大きいため、ミスターエクスチェンジを選ぶ理由になり得ます。
ミスターエクスチェンジの欠点としては、利用者が少ない点です。利用者がいなければ、それだけ取引量も少なくなり、流動性(リクイディティー)がありません。
そのため、取引を行おうとしても、注文を約定させる確率はかなり低くなります。
注文を約定させるためには売り板の最安値を指値で買うことが最も手っ取り早い方法であるため、結果としてレートは割高になります。
ただし、ミスターエクスチェンジはまだ出来たばかりの取引所ですので、今後利用者が増えて改善される可能性もあります。
■目次
Mr. Exchange公式にアクセスします
画面中央にある「新規アカウント作成」を押下します。
サインアップ(Sign up)画面です。
上から順番に「アカウント名」「パスワード」「パスワード確認」「メールアドレス」を入力します。また、各種規約に同意のチェックを入れます。そして「サインアップ」を押下します。
マスターキーの保存です。
マスターキーは、暗号化された自分の情報へのアクセスやパスワードのリセットに使用される鍵です。
紛失すると、資産に一切アクセスすることができなくなる可能性があるので、必ず安全な場所に保存してください。
それが終われば、「マスターキーを保存しましたか?」にチェックを入れて、「続行する」を押下します。
認証アプリの設定です。
認証アプリをインストールしてなければ、App Store か Google Play で Google Authenticator(認証システム)をインストールすることをおすすめします。インストールが完了したら、画面真ん中にあるQRコードを認証アプリでスキャンします。
すると、認証コード6桁が発行されますので、それを入力します。入力が完了したら、「設定」を押下します。
メールアドレス認証です。
登録したアドレス宛にメールが送られてきます。もしメールが届かない場合は迷惑フォルダを確認しましょう。
メール本文に6桁の認証コードが書かれてあります。
その認証コードを赤枠で囲まれた箇所に入力して「送信」を押下します。
これで、ミスターエクチェンジのアカウント作成は完了です。
「完了」をクリックして次に進みましょう。
ミスターエクスチェンジの機能を全て利用するためには、登録時P-01であるアカウントレベルをP-03に変更する手続きを行わなければなりません。それぞれの概要は次の表の通りです。
アカウントレベル | 手続き | 権限 |
---|---|---|
P-01 | メール認証を行う | 日本円の入金ができない |
P-02 | 基本情報入力 | 日本円の入金ができない |
P-03 | 書類提出・審査 | 全機能を利用できる |
入力項目は「指名」「性別」「生年月日」「電話番号」「住所」になります。特に難しい点はないと思いますので、フォームに沿って入力していってください。入力が完了したら一番下にある「保存」を押下します。
アカウント画面です。
アカウントレベルに注目してください「P-01 → P-02」に変更されています。
ただ、これでもまだ取引所の機能は限定的にしか使えないので、アカウントレベルをP-03にする必要があります。
ミスターエクスチェンジでアカウントレベルをP-03にするためには、3つの書類をアップロードしなくてはなりません。
これが少々面倒臭い手続きになっています。
1つ目の提出書類は「身分証明書」です。
それは、顔写真付き身分証明書・有効期限があるもの・氏名住所記載のものである必要があります。
次に2つ目の提出書類は「住所確認書類」です。身分証と別に、発行日から3ヶ月以内の住民票や公共料金の明細を提出しなくてはなりません。
また、内容が登録してある住所と一致していなくてはなりません。
最後に3つ目の提出書類は「ID確認書類」です。これは、顔の近くに身分証明書を持って撮影した写真のことです。顔と文字がはっきりと認識できなくてはなりません。
後は書類の審査待ちですね。
ミスターエクスチェンジは日本で唯一のDEX(非中央集権型取引所) です。
DEXの特徴は中央管理者がいないことです。
DEXのメリットとしてはカウンターパーティーリスクがないことがあげられます。
DEXのデメリットは取引量が少ないことです。
ただ、現状の中央集権型取引では、「ハッキング」「倒産」「度重なるサーバーダウン」といった問題が指摘されています。
そのため、それらの問題を補完するDEXの需要が今後増えていく可能性は十分にあります。
ミスターエクスチェンジの取引画面です。
順番に説明していきます。
ミスターエクスチェンジのチャートです。
右上の「1日」と書かれているところからローソク足の設定をします。「表示」では、グラフの種類を選択します。「スタディ」は、ボリンジャーバンドや移動平均線など各種テクニカルツールが実装されています。そして、十字マークのアイコンあるいは鉛筆マークのアイコンでチャートに描画をすることができます。見た目は非常にシンプルで洗練されており、さらに実装している機能も多いので、使い心地としては良さそうです。
ミスターエクスチェンジの取引板(オーダーブック)です。
取引板では約定した価格、通貨の数量、それらの合計が表示されています。ただ、この取引板ピクりとも動きませんね。流動性がここまでないと、注文を約定させることがかなり難しいので、新規でユーザーが入ってくる時の参入障壁になり得ます。なぜここまでユーザーがいないのか不思議です。
ミスターエクスチェンジのペアリストです。
ミスターエクスチェンジでは4つの通貨を基軸通貨にすることができます。
「日本円(JPY)」「米ドル(USD)」「ビットコイン(BTC)」「イーサリアム(ETH)」です。どのコインも取引板でエクスチェンジすることが可能ですので、さまざまな組み合わせが考えられます。この辺りの感覚は海外取引所と似ていますね。
ミスターエクスチェンジの注文フォームです。
買い注文の場合は「買う」を、売り注文の場合は「売る」を選択してください。
すると、ポップアップが表示されます。
買い注文も売り注文も手順はほとんど同じです。数量・価格(合計)を入力して「買う」あるいは「売る」ボタンを押すことで注文をすることができます。
注文方法を細かく設定したりする機能は実装されていないようです。
ミスターエクスチェンジは、面白いウォレット機能が実装されています。
ミスターエクスチェンジでは、外部ウォレット(ネイティブウォレット)を同期して、全ウォレットを一元管理することができます。取引を行うための「トレードウォレット」と資産管理のための「ネイティブウォレット」を接続できますので、通貨の送受信や両替をウォレットを選択するだけで行うことができます。
ミスターエクスチェンジのウォレット画面です。
画面右側に注目してください。
「新しくウォレットを作成する」を押すと、新規にミスターエクスチェンジのウォレットを作成することができます。
一方、「ウォレットを読み込む」を押すと、外部ウォレットをミスターエクスチェンジに接続することができます。
ただ、幾度か試したのですが、どちらもエラーが表示され先に進むことができませんでした。
バグでしょうか?解決策をご存知の方はコメント欄で教えていただけると幸いです。